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【2025年最新板】主要ECサイトCMS徹底比較
こんにちは、ECディレクターの亀井です。
近年、ECサイトを立ち上げたいという企業様からのご相談が急増しています。その中でも、最も多くいただく質問が「どのCMSを選べばいいのか分からない」というものです。
ECサイトの成功は、どのCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)を使うかで大きく左右されます。売上、運用効率、拡張性、さらには将来的な成長スピードまで、CMS選びがカギを握ると言っても過言ではありません。
とはいえ、市場には数多くのCMSが存在し、それぞれに得意・不得意があります。カート機能や決済連携、在庫管理、デザインの自由度など、見た目では分かりづらい仕様の違いがあり、実際に運用してみないと把握できないことも多いのが現実です。
そこで今回は、私自身が主要CMSすべての構築に携わってきた経験をもとに、それぞれのシステムの特徴や向いている業種・事業規模について、実務視点で詳しく解説します。
これからECサイトを立ち上げる方や、システムの見直しを検討している方にとって、CMS選びの助けになれば幸いです。
目次
1. ECサイトCMSとは?
CMS(Content Management System)とは、専門的な知識がなくてもウェブサイトの構築・更新ができる管理システムのことです。ECサイト向けCMSは、商品登録・カート・決済・受注管理などに特化した機能を備えています。
1. 初期・月額費用
導入時のコストと月々の運用コスト
- 初期費用:サイト構築・デザインテンプレートの導入、独自ドメインの設定などにかかる初期コストです。SaaS型では無料のことも多いですが、パッケージ型(例:EC-CUBE)では開発費が必要です。
- 月額費用:システム利用料、サーバー代、サポート料などが含まれます。プランにより機能差や制限があるため、長期的視点でのコスト比較が重要です。
- その他の費用:決済手数料、アプリ利用料、外注開発費なども併せてチェックする必要があります。
2. デザイン・カスタマイズの自由度
ブランドの世界観や機能面をどこまで自社仕様にできるか
- デザインの自由度:テンプレートの豊富さや編集可能範囲(HTML/CSSの編集可否)を確認。ブランドイメージを大切にしたい場合は高い自由度が必要です。
- 機能カスタマイズ:レイアウト変更、商品詳細ページの構成変更、独自の注文導線など、仕様変更のしやすさが重要です。
- ノーコードでどこまで対応可能か:社内で運用する場合、管理画面の操作性やノーコードでどこまで対応できるかも重要です。
3. 拡張性(アプリやプラグイン)
後から機能追加できる柔軟性の有無
- アプリ・プラグインの数と質:CMSに用意されたマーケットプレイスの充実度。決済連携・定期購入・レビュー機能・ポイント機能などを追加できるか。
- 開発者向けの拡張API:自社開発や外部連携(基幹システム、POSなど)を見据える場合、APIの有無や柔軟性が重要です。
- 独自機能の実装難易度:どこまで拡張できるか、また外部開発会社に委託しやすい仕様かどうかもチェックポイント。
4. セキュリティとサポート体制
安心して長期運用するための基盤面
- セキュリティ対応:SSL対応、WAF(Web Application Firewall)、二要素認証、セキュリティアップデートの頻度などを確認します。
- サポートの内容:メール・チャット・電話サポートの有無、対応スピード、FAQやナレッジの充実度を確認。
- 障害時対応:トラブルが発生したときの復旧体制や、バックアップ機能の有無も事前に確認すべき重要項目です。。
5. マーケティング機能(SEO・広告連携・CRM)
集客力と顧客管理の強化につながる機能群
- SEO対策:ページごとのタイトル・meta description(説明文)設定、URL構造の最適化、モバイル対応など、検索順位に影響する基本機能の有無。
- 広告・SNS連携:Google広告やInstagramショッピングなどの連携機能、タグマネージャーの設置可否など、集客強化に直結。
- CRM機能:顧客情報の管理、メールマーケティング、購入履歴からのリピート促進(ステップメール、ポイント機能など)が可能かどうか。
この5項目を押さえることで、自社に本当に合ったCMSを見極めるための比較ができます。特に「コスト」「自由度」「成長性」はトレードオフの関係になることが多いため、事業フェーズに応じた優先順位付けが重要です。
2. 主要CMS5選の比較
CMS名 | 特徴 | 向いている業種 | 月額費用目安 | カスタマイズ性 | サポート |
---|---|---|---|---|---|
Shopify | 越境ECに強い。アプリが豊富 | 中〜大規模事業者・越境EC | ¥3,650〜 | 高い | 日本語での対応も可 |
BASE | 初心者向け。無料で始めやすい | スモールビジネス・個人 | 無料〜 | 低め | 日本語対応 |
カラーミーショップ | 国産で中小規模向け。柔軟な料金体系 | 中〜大規模事業者 | ¥4,950〜 | 中 | 日本語対応 |
makeshop | 法人に特化した高機能CMS | 中〜大規模事業者 | ¥13,750〜 | 高い | 日本語対応 |
EC-CUBE | オープンソースで自由度が非常に高い | 独自機能が必要な企業 | 無料(導入・開発費別) | 非常に高い | 開発者による |
※2025年5月時点
■ Shopify(ショッピファイ)
【特徴】
世界175か国以上で利用されているグローバルなクラウド型ECプラットフォーム。越境ECに強く、豊富なデザインテンプレートとアプリで自由度が高い。
【費用】
月額:¥3,650〜(プランにより異なる)
決済手数料:3.55%(Shopifyペイメント使用時)
※2025年5月時点
【メリット】
海外展開・多言語・多通貨に対応
アプリで機能を柔軟に拡張可能
スマホファースト設計、UIが洗練されている
【デメリット】
日本語の自動翻訳に難がある箇所があり、手動で調整が必要
カスタマイズする場合、Shopify独自の構造を理解する必要がある
購入画面など、一部カスタマイズ不可の領域がある
【向いている事業者】
海外展開を見据えたブランド
デザイン性やユーザー体験を重視したD2C
拡張性・スケーラビリティを求める中〜大規模事業者
■ BASE(ベイス)
【特徴】
無料で始められる国産ECプラットフォーム。初期費用・月額費用ゼロで、個人やスモールビジネスに人気。
【費用】
月額:無料~(上位プランあり)
決済手数料:3.6% + 40円(スタンダードプラン)
※2025年5月時点
【メリット】
初心者でもすぐにショップを開設できる
アプリ感覚で操作でき、ノーコードで完結
日本語サポートが充実
【デメリット】
カスタマイズ性が低く、機能制限あり
成長後のスケーラビリティに不安がある
【向いている事業者】
副業や個人での物販
数十商品程度で完結する小規模店舗
まずは試してみたいライトユーザー
■ カラーミーショップ
特徴
GMOペパボが提供する老舗の国産EC-CMS。手頃な価格ながら必要な機能が揃っており、小~中規模の新規店舗作成におすすめ。
費用
月額:¥4,950〜(レギュラー〜プレミアムプラン)
決済手数料:2.99%~3.4%(プランによる)
※2025年5月時点
メリット
-
低コストで運用可能
-
デザイン自由度があり、商品登録も柔軟
デメリット
-
高度な機能追加にはHTML/CSS知識が必要
-
大規模ECにはやや物足りない場合も
向いている事業者
-
小規模〜中規模の事業者
-
国内市場に注力しているメーカー・ショップ
-
独自ドメイン運用やデザインにこだわりたい事業者
■ makeshop(メイクショップ)
特徴
GMOメイクショップが提供する法人向けECプラットフォーム。業務効率・拡張性に優れた高機能な国産CMS。
費用
月額:¥13,750〜(プレミアムプラン)
決済手数料:3.14%〜3.19%(プランによる)
※2025年5月時点
メリット
-
デザイン自由度や、拡張性が高い
-
BtoB対応やオムニチャネルにも強い
-
法人利用実績が豊富(上場企業も導入)
デメリット
-
初期費用や月額コストはやや高め
-
カスタマイズには専門知識が必要で、開発パートナーの支援が必要
向いている事業者
-
中〜大規模の法人事業者
-
複雑な業務フロー・連携が求められる事業者
-
安定したサポート・セキュリティを求める企業
■ EC-CUBE(イーシーキューブ)
特徴
日本発のオープンソースECパッケージ。自由度が非常に高く、独自の仕様に合わせた開発が可能。
費用
本体:無料(オープンソース)
構築・開発費:外部パートナーや自社開発で数百万円が一般的
メリット
-
独自機能・UIが自由に開発可能
-
コミュニティ・プラグインが活発
-
完全に自社仕様にできる
デメリット
-
自社での開発リソース、または開発費用が必須
-
セキュリティやバージョン管理に注意が必要
向いている事業者
-
自社業務にフィットした独自ECを構築したい企業
-
中〜大規模事業者
-
独自の決済フロー、経理システム連動、複雑な商品バリエーションなどがある企業
3. まとめ:事業規模・目的別おすすめCMS
-
個人・副業利用:BASE
-
中小企業・ブランド立ち上げ期:カラーミーショップ、Shopify
-
大規模・独自開発を重視:makeshop、EC-CUBE
「無料だから」「有名だから」だけを理由にCMSを選ぶと、運用面で思わぬコストや不便さが生じることもあります。
自社の「販売チャネル」「リソース」「将来展望」に合わせて、CMSの特徴を知り、今後の成長を見据えたCMS選定を行いましょう。
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